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大原はだか祭り24 今年の感想2014年9月25日

今年は一日目はとても天気が良く、私は今回は見に行けなかったのですが汐踏みも海の中で御輿が並んで見事だったそうです。
大別れは一年ぶりですがやはり興奮しました。
観光で来たらしいカップルが隣に立っていて、まだ4基くらいの御輿が走り始めたあたりでも
「すごいねぇ~~!!すごいねぇ~~!!」
を連発していました。私は内心
「まだまだこれからよ」と思ってましたが気持ちはよくわかります。
私も初めて見た時はそのエネルギーのすごさにびっくりしましたから。

2日目は途中で雨が降るかもしれない天気予報でしたが、子供達の「村まわり」の時も途中で数回ぱらつく程度で、その後も何とか大別れの後まで持って、まずまずのお祭りでした。
私は村まわりはちょっとだけいっしょに歩きましたがやはりわくわくしますね~~。
来年はまたちゃんと支度をしてみこしにくっついて歩こうかな。

wこども御輿

子供サイズに合わせた立派な御みこし

さて3時半くらいから徐々に神社に御輿が集まって来て、入ってきた御輿は社殿のまわりをぐるぐる走り回ってから所定の位置に納まります。
その時に、役員は後の予定時間があるので早く納めたいのですが、「若ぇもんども」はまだ走りたいのでいつももみ合って大騒ぎ、それも楽しみの一つです。
そこで押したり引いたりしている後ろには次の御輿が鳥居をくぐって入ってきていて、こちらはまだ歌を歌いながら肩入れをして待っています。

手前の怒号飛び交う騒ぎの向こうに歌の調子を取る扇子の波がリズミカルに動いていてこれはまた一つの絵でありました。
前はとにかくお気に入りの御輿を夢中になって見ていましたが、今回少しロングショットで全体を眺めているとまた違ったおもしろさがありました。
w鳥居をくぐるみこし
鳥居をくぐって歌いながら入ってくるみこし

その後夜はまた商店街を行ったり来たりして、交通規制が終わる10時から後も明け方まで今度は神社どうしで、行ったり来たりするのです。
夜半から雨風が強くなり、台風の影響で嵐のようになっている中を今朝の7時半頃まで神社で御輿の声が聞こえていました。
最後まで御輿に付いていた方々、ほんとにお疲れ様でした。

なぜここまでやるのか理解できない方もいると思いますが、私の尊敬するお祭り男のTさんいわく
朝神社の鳥居をくぐる時に「今日も祭りを無事にやり遂げるぞ」という思いがある、と。(ちょっと言葉はちがっているかもしれません)
そういう神聖な気持ちをもって祭りに向かわなければいけないんだな、と考えさせられる言葉でした。
そしてそれを支える家族があって、大原はだか祭りは長い歴史を刻んできたし、これからも続いていくのでしょう。

その一方でこのごろは御輿の担ぎ手の中にもルールを知らない守らない若い人たちが増えてきてとてもやりにくいそうです。
本来は御輿の両側に付いている取ってを持って、御輿が傾かないようにする「たんす持ち」という役割の人がいるべきなのですが、いないのでひっくり返ってしまう御輿。
力のある若者が目立つ先頭ばかりやりたがって、御輿の中程は子供ばかりで大人がいないので垂れ下がってしまう御輿。
大原の御輿は重たいので、周りを走っている人が交代ごうたいで担ぎ手を替わるはずなのに、替わろうとしないのでずっと付いている人が疲れてしまう、など。
こういうことが蔓延していくと御輿がつまらなくなり、だんだん廃れていってしまうことになるのではないかと心配です。

走り込んでくる浜のみこし
走り込んでくる浜のみこし

幸せそうな
幸せそうなおじさん、この表情がたまらない

w出口酒店前渡御1
渡御の様子、やはりバックはこういう建物であってほしい。もう残り少なくなりました。

w出口酒店前渡御2



絵本「海に入るみこし」もよろしく

大別れ人の顔


提灯に灯が入る









大原はだか祭りと絵本「海に入るみこし」 | コメント(2) | トラックバック(0)2014/09/25(木)10:18

コメント

Re: 的確なご指摘ありがとうございます。

コメントありがとうございました。
7日の夜は気がつかず、昨日朝早くからずっと外出していて、承認が遅くなって申し訳なかったです。

私は夫が大原の出身で、結婚してから毎年必ず戻るので祭りはほとんど欠かさず見に来ていました。
私の方がみこしに夢中になってしまい一時は「したく」をして一日中追っかけて走ったこともありました。
それでたまったスケッチを元にしたのが大原みこしの絵本「海に入るみこし」です。
本文のリンクからホームページのみこし絵本のページにリンクしていますから見て下さい。
4年前からは大原に住むようになりました。
私が書いたことは夫や周りの古くからのお祭りの担い手の方々から聞いたことです。

>現在の実状はそれ以前に担ぎ手自体が不足してしまっている

そうですね。人数の少ない神社も確かにありますね。
そういう所には多い神社から助っ人に人数を出すとか、何か方法は無いのでしょうか?
18社合同で「お祭り会議」を開いてこれからの方針を話し合うとか。
それぞれの氏子だけで相談して何とかなるような事ではないのでしょうね。
ご苦労も多いと思いますが、私も地域の一員になったのでこれからも応援したいと思っていますのでがんばって下さい。


2014/10/09(木)10:13| URL | manago #- [ 編集]

的確なご指摘ありがとうございます。

ブログ拝見させてでもただき、とても感銘を受けましたので、でしゃばりと解りつつ書き込みさせていただきました。唐突な書き込みお許しください。

私は祭りに参加してます東海地区の一社の氏子です。
今回のブログにタンスへの人員配置など、観てるだけではおおよそ解らないであろう部分への指摘など祭りへの愛情を感じました。一見さんではあり得ない視点でしたので、こんなに観てくれてる人がいるのだなと、とても嬉しくおもいます。

若手のルールといった部分ですが耳の痛いところです。ご指摘の通り御輿が倒れる所はよろしい部分ではありません。

しかし、現在の実状はそれ以前に担ぎ手自体が不足してしまっているのが、現状なのです、若者は今も昔も同じように前につき祭りを思い切り楽しんでほしい。昔は真ん中あたりは他の担ぎ手がカバーしていました。今はそれが難しい。

昔担いでいた人は役着きになり、限られた若手が必死に担いでいます。

時代といってはそこまでですが…

地域の人間で祭りをやる。うちのまつりはうちの人間そろえてやりきる。この部分の誇りは大切にしていこうと思っています。

それを続けるのはとても難しいことです。

昔の伝統を継承しつつ、時代に合ったスタイル(日程、担ぎ方)に順応する事も必要なのかも知れません。

大原の担ぎ手はこれからもずっと祭りを守っていきます。

最後になりますが、どうかどうか、これからもうちのマチに遊びにきてやってください。



2014/10/07(火)19:22| URL | yoshi #- [ 編集]

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