原子力発電はアポロンの馬車か?
津波の災害も大変なことですが
福島の原発で怖ろしい事が起こっています。
そのニュースを見ていてどうしても頭に浮かんできてしまうのがギリシャ神話の「アポロンの馬車」です。
太陽神アポロはその馬車を走らせて、人間に光と暖かさを与えてくれます。
それはアポロという神様にだけ許されている技なのです。
息子のパエトンがわがままからどうしても馬車に乗りたいと言いますが、
彼は母親が人間で、半分人間です。
結局は制御できなくて馬車はメチャクチャに走り出し、下界は火の海、大災害が起きてしまいます。
私は子供の頃この話をマンガで読みました。(手塚治虫だったと思います)
それを原発への警告と結びつけて描いたマンガは山岸涼子の「パエトーン」
とてもわかりやすくてお薦めです。今出版社のサービスで読めますよ。
http://www.usio.co.jp/html/paetone/index.html
遠いむかし、神になり代われると思いあがった若者・パエトーンをめぐる悲劇。ギリシャ神話に描かれたこの物語を現代に展開し、原子力発電の是非について世に問いかけた山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)
恥ずかしながら、私はこれを読んだ頃から原発反対の署名に参加するようになりました。
核分裂をうまく制御して利用するなんて、人間にとってアポロンの馬車を運転するようなもの。
どだい無理な事だと思うのですがねぇ。
他の発電方を使って足りない分はなるべく使わないようにする事はできないのでしょうか。